沖縄旭琉会の最新組織図と勢力図|歴代会長の歴史と激動の裏側を解剖
本土のヤクザ組織とは一線を画す独自の歴史と血脈を持ち、長年「不可侵の島」として孤高を保ってきた沖縄の指定暴力団・旭琉会。しかし、近年の警察当局による徹底包囲や暴力団排除条例の厳格化、さらには首領たちの世代交代と構成員の急激な高齢化によって、その屋台骨はかつてない転換期を迎えています。
かつて激しい流血の抗争を繰り広げた「旭琉会」と「沖縄旭琉会」の分裂と一本化の経緯、2026年現在の二代目体制における中枢幹部名簿、そして本土最大の暴力団である六代目山口組との水面下の距離感まで、沖縄県警が把握する最新情勢と捜査関係者への取材データをもとに、その実態を徹底解剖します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:現在の旭琉会は富永清初代会長の逝去を経て「二代目旭琉会」体制へ移行し、組織の統廃合とスリム化が急速に進展。
- 要点2:最盛期に千人規模を誇った勢力は激減し、警察庁・沖縄県警の最新データでは実質構成員数が約100人台前半まで縮小。
- 要点3:六代目山口組の全国的な攻勢に対し「独立組織」の看板を守りつつも、資金難と匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の台頭によりシマの維持が限界に直面。
【2026年最新】旭琉会の組織図と幹部一覧|二代目体制の現在地
沖縄県内唯一の指定暴力団である旭琉会は、2019年に長年トップに君臨した富永清初代会長が逝去した後、組織を一本化した直系体制を維持しながら二代目旭琉会(会長・糸数幸蔵)体制として現在に至っています。かつて那覇派、コザ派、山原派といった地域ごとの群雄割拠から始まった組織構造は、警察の取り締まり強化と上納金システムの破綻に伴い、大幅な再編を余儀なくされました。
最新の警察情報および捜査関係者の証言によると、現在の執行部体制は旧「沖縄旭琉会」系を中核に据えつつ、旧「旭琉会」系の有力幹部を要職に配する融和配分が敷かれています。しかし、傘下組織の統廃合が相次いだ結果、かつて20以上存在した直系一家・組組織は実質的に半減以下にまで整理されています。
現在把握されている主要な中枢ポストおよび傘下組織の構図は以下の通りです。
- 会長:糸数幸蔵(二代目旭琉会会長 / 旧・三代目富永一家総長)
- 会長代行・若頭クラス:旧沖縄旭琉会・旧旭琉会の実力派ブロック長級幹部で構成
- 本部長・幹事長・組織委員長:那覇・中部・北部各地区の残存勢力を統括する古参幹部
- 主要傘下組織:富永一家、功業一家、丸長一家、島袋一家、照屋一家など、伝統的血脈を持つ中核団体
注目すべきは、旭琉会 本部事務所 所在地を巡る動向です。長年拠点とされてきた沖縄県中頭郡北中城村字島袋の本部事務所に対しては、沖縄県公安委員会および警察当局による使用制限命令が反復して発出されており、実質的な「組本部としての機能不全」が続いています。幹部会や盃事は特定の拠点を持たず、幹部個人の自宅や関連施設を転々としながら秘密裏に開催されるケースが増加しており、組織運営の地下化が顕著になっています。

沖縄旭琉会と旧旭琉会の分裂から一本化へ|富永清の経歴と激動の血脈
旭琉会の歩みを理解するうえで避けて通れないのが、昭和から平成にかけて沖縄全土を震撼させた凄惨な内部対立と、その後の大同団結のドラマです。
1970年、本土復帰を目前に控えた沖縄で、米軍統治下の混乱期から乱立していたコザ派(上原勇吉ら)と那覇派(又吉世喜ら)が抗争を経て結集し、初代「沖縄連合旭琉会」(仲本善栄会長)が結成されました。その後、1976年に「旭琉会」へと改称されますが、内部の権力闘争は止まらず、理事長射殺事件に端を発する第4次沖縄抗争が勃発。1983年に翁長良暢が二代目を継承したものの、組織の亀裂は修復不能なレベルまで深まっていきました。
決定的な分裂が起きたのは1990年9月です。組織の運営方針や資金源を巡る対立から、旭琉会屈指の武闘派として知られた富永一家総長・富永清が離脱し、傘下の有力組織を率いて「沖縄旭琉会」を結成しました。これにより、双方が激突する泥沼の「第5次沖縄抗争」が開幕したのです。
この抗争は自動小銃や爆発物が白昼の市街地で飛び交う過激を極め、非戦闘員である高校生が私服警察官と誤認されて射殺されるという痛ましい事件や、張り込み中の警察官が射殺される事態まで引き起こしました。市民の激しい怒りは沖縄全域での暴力団追放運動へと直結し、1992年の暴力団対策法(暴対法)施行において、旭琉会と沖縄旭琉会の双方が「指定暴力団」に同時指定される契機となったのです。
両組織の膠着状態を打破したのは、本土勢力(六代目山口組など)の影が沖縄に忍び寄る危機感と、双方の組員の激減でした。仲介者の粘り強い交渉と、警察の徹底した頂上作戦による疲弊の末、2011年11月、実質21年ぶりに両組織は「一本化」を決断。旧旭琉会が発展的に解散し、富永清を首領とする新生「旭琉会」として奇跡的な再統合を果たしました。この一本化劇は、沖縄ヤクザが本土巨大組織の軍門に降ることなく、自治と独立を死守するための苦渋の防衛策でもあったと関係者は証言しています。
【客観データ検証】沖縄の暴力団勢力図と構成員数の激減推移
かつては県内全域に強大な影響力を誇った旭琉会ですが、数字が示す実態は極めて冷酷です。警察白書および沖縄県警が公表している暴力団情勢統計を基に、勢力の推移を検証すると、壊滅的な縮小傾向が一目瞭然となります。
| 項目・年次 | 構成員・準構成員数 | 直系組織数・拠点 | 組織情勢・警察の評価 |
|---|---|---|---|
| 1990年代初頭(分裂抗争期) | 約1,000人超(両組織合計) | 那覇・中部中心に約30拠点 | 市街地での武力衝突が常態化。県民の暴排運気が頂点に。 |
| 2011年(一本化当時) | 総勢 約620人(構成員約350人) | 直系組織 約25団体 | 富永清会長体制で大同団結。本土組織への対抗基盤を構築。 |
| 2020年(二代目継承直後) | 総勢 約300人(構成員約180人) | 直系組織 約15団体 | 暴排条例強化、本部事務所への使用制限で活動が極度に停滞。 |
| 2026年最新推計 | 総勢 約180〜210人(構成員約110〜120人) | 直系組織 10団体前後(名目含む) | 組員の50歳以上比率が70%超。新規リクルート完全断絶の危機。 |
沖縄県警刑事部組織犯罪対策課の集計データを精査すると、とりわけ顕著なのが「構成員の高齢化」と「若手獲得の失敗」です。20代組員は事実上ゼロに近く、30代すら極少数という異常事態に陥っています。かつては地元の不良グループや暴走族が暴力団予備軍として機能していましたが、現代の沖縄の若者層はヤクザの盃を交わすことに何のメリットも見出していません。銀行口座の開設拒否、賃貸契約の遮断、家族への影響といった暴排条項の締め付けが、組織の自然減を容赦なく加速させています。

本土ヤクザとの攻防史|六代目山口組との複雑な関係と不可侵の真相
沖縄の暴力団史を語る上で欠かせないもう一つの焦点が、国内最大組織である六代目山口組との距離感です。
歴史的に見ると、山口組は昭和40年代から幾度となく沖縄進出を試みてきました。田岡一雄三代目組長の時代には、沖縄抗争の火種に乗じる形で菅谷組幹部らが沖縄入りし、いわゆる「第3次沖縄抗争」の引き金を引きました。山原派の残党を抱き込んで拠点を築こうとした本土ヤクザに対し、沖縄の愚連隊出身者たちは強烈な拒絶反応を示し、凄惨なゲリラ戦で本土進出を撃退したという自負が旭琉会の根底には存在します。
現在における旭琉会と六代目山口組の関係は、「表向きの親戚・友好関係」を維持しつつも「直参加入(系列化)は頑なに拒否する」という絶妙な均衡の上に成り立っています。旭琉会のトップや幹部は、六代目山口組の慶弔事には義理参列を行っており、儀礼的な親交は絶やしていません。
しかし、捜査関係者の間では「水面下の侵食」が常に警戒されています。旭琉会の構成員数が100人規模まで減少した現在、資金力に勝る本土系組織が、沖縄のリゾート開発利権、繁華街の闇ビジネス、あるいは特殊詐欺グループとのパイプを通じて、旭琉会幹部を個別に懐柔しようとする動きが水面下で観測されています。「組織としての合流」こそ拒絶しているものの、経済的な依存度が強まれば、実質的に本土組織の下請け化しかねないという危うさを常に孕んでいるのが現実です。
【現場検証と社会学的分析】半グレ・トクリュウ台頭で激変するシマと孤立化の末路
沖縄最大の歓楽街である那覇市松山や沖縄市中の町。かつてこれらの街では、旭琉会の代紋を掲げた幹部車両や見回りの組員が睨みを利かせ、みかじめ料(カスリ)の徴収が公然と行われていました。しかし、2026年現在の現場風景は完全に変容しています。
松山の老舗飲食店の元経営者は、取材に対して当時の重苦しい空気と現在の激変ぶりを次のように打ち明けます。
「昭和から平成の初め頃は、毎月決まった日に組の若い衆が挨拶に来るのが当たり前でした。断れば何をされるかわからない恐怖があった。しかし、警察が徹底的にみかじめ料の支払いを処罰するようになり、店側も防犯カメラを設置して完全に拒否するようになった。いまや松山でヤクザの組員が見回りをする姿なんて全く見かけませんよ」
だが、暴力団の退潮が歓楽街に真の平和をもたらしたかといえば、現実はより不透明で危険な方向へとシフトしています。旭琉会が後退した空白地帯に雪崩れ込んできたのは、暴力団対策法の網にかかりにくい「半グレ」や「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」です。
【プロの結論】共同体社会「門中(ムンチュウ)」の崩壊と地下経済の行方
社会学的な視点から沖縄のヤクザ組織を分析すると、本土の暴力団とは異なる「地縁・血縁の強固なネットワーク」が組織の土台にありました。沖縄独自の門中(男系の血族集団)意識や「シマ(字・集落)」の連帯感が、ヤクザ組織の中にも色濃く反映され、それが本土巨大組織からの防波堤として機能してきた側面があります。
しかし、現代社会において家族観や地域コミュニティが急速に解体される中、暴排条例によって「ヤクザであること」自体が親族や共同体から完全に排除される絶対的リスクとなりました。かつては地域のアウトローを身内として庇う空気がありましたが、今や暴力団員であることは家族の口座凍結や就学・就職の差別を招く致命的な重荷でしかありません。
その結果、組織の規律や仁義を完全に無視し、SNSを通じて離散集合を繰り返すトクリュウが、特殊詐欺や違法カジノ、薬物密売といった闇経済の主役に座ることになりました。伝統的なヤクザ組織が掟によって律していた「シマの秩序」は崩壊し、顔も名前も見えない流動型犯罪集団が跳梁跋扈する治安の真空地帯が生まれています。旭琉会の衰退は、単なる一犯罪組織の弱体化にとどまらず、沖縄の共同体文化の終焉と新たな治安リスクの出現を象徴しているのです。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|旭琉会を巡る3つの真相
インターネット上の掲示板やSNSでは、旭琉会に関する根拠のない噂や過度な誇張が飛び交っています。情報に惑わされないために、押さえておくべき代表的な3つの誤解を是正します。
誤解1:旭琉会は米軍基地利権を一手に牛耳っている?
かつて米軍統治下において、基地建設や軍港湾作業、スクラップ回収などに初期の愚連隊が関与していた歴史的事実は存在します。しかし現代においては、防衛省発注工事や基地内関連事業への参入には厳格なコンプライアンス審査と暴力団等排除条項が適用されており、組織が表立って基地利権を支配しているという言説は完全な虚構です。
誤解2:すでに六代目山口組の傘下(直参組織)になっている?
前述の通り、これは明白な誤りです。二代目旭琉会は独立指定暴力団としての指定を受け続けており、山口組の直系組長名簿に旭琉会幹部が名を連ねた事実はありません。双方はあくまで独立組織同士の親戚付き合いであり、直参化の噂は本土組織による示威やネット上の誇張情報に過ぎません。
誤解3:一本化によって内部対立は完全に解消された?
表向きは富永清会長の下で一本化が完了し、現在の糸数幸蔵体制へと一本のレールが敷かれましたが、水面下の「旧旭琉会系」と「旧沖縄旭琉会系」の感情的しこりや、過去の血で血を洗う抗争の記憶が完全に消えたわけではありません。特に資金力の格差やポスト配分を巡っては、水面下で微妙な駆け引きが今なお燻り続けていると現場関係者は指摘しています。
【沖縄 旭琉会 組織 図】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、旭琉会の最高指導者(トップ)は誰ですか?
A1:現在の旭琉会のトップは二代目会長・糸数幸蔵です。2011年に組織を一本化した富永清初代会長が2019年に逝去した後、旧沖縄旭琉会の中核であった三代目富永一家総長の糸数氏が二代目を継承し、組織の統括を行っています。
Q2:旭琉会の本部事務所は現在どこにあり、稼働しているのですか?
A2:公式な届出上の本部事務所は沖縄県中頭郡北中城村字島袋に所在していますが、沖縄県公安委員会による使用制限命令が継続して出されており、組員が定常的に立ち入って本部会合を開くような活動は禁止されています。実質的には機能停止状態にあります。
Q3:沖縄県外に旭琉会の傘下組織や支部はありますか?
A3:旭琉会は純粋な沖縄の地域密着型組織であり、本土(東京や大阪など)に公式な傘下組織や直系支部を構えてはいません。構成員の個人的な人脈や本土組織とのビジネス上のパイプは点在するものの、組織図上は沖縄県内のみで完結しています。
まとめ:壊滅へ向かう組織と沖縄社会が直面する新たな治安課題
激動の昭和、流血の平成を生き延び、奇跡の一本化を果たした沖縄の指定暴力団・旭琉会。しかし、2026年現在の彼らが立たされている現実は、警察の徹底した締め付けと社会的な包囲網による「静かな壊滅」のシナリオです。
構成員数は過去最低を更新し続け、平均年齢が60代に迫る現状では、かつてのように組織の威信をかけて抗争を仕掛ける体力はもはや残されていません。二代目旭琉会が直面している最大の敵は、ライバル組織ではなく「時間」と「後継者不在」という構造的限界です。
一方で、ヤクザ組織の後退が直ちに沖縄の安全を意味しない点には強い警戒が必要です。旭琉会という目に見えるピラミッド型組織が消滅へと向かう裏で、形を変えた匿名犯罪グループや本土系マネーの侵入が沖縄の歓楽街や観光ビジネスの裏側に影を落としています。組織図に描かれた名前の向こう側にある、島が抱える治安と社会構造の歪みに、私たちは引き続き冷静な視線を注ぎ続ける必要があります。 (出典: 沖縄 旭琉会 組織 図(Yahoo!ニュース))